猫の本
動物は猫が一番好き。
猫のきままな生き方が好き。
最近読んだ本は長田弘さんの「ねこに未来はない」
猫が好きじゃなかった長田さんが”ほんとうの猫好きになる”お話。
なんてひどいタイトルなんだ。と思った。
こういうことだった。
”ねこには未来を知覚する能力はない。”
木村衣有子さんの「猫の本棚」にこう書かれてある。
”猫にとって大事なのはやはり’いま・ここ’で、そこで猫を撫でる
人の’覚悟’をわかることはない。
きっと分からない方がいいのだ。分からないのが、猫なのだ。そういう風に
考えていた方が、猫という動物と、ゆるやかに上手く付き合えるような気が
するし、猫は’ベッシーおばさん’みないにおおらかに飼うほうがほんとうだと、
小さな声で言いたい。”
と書かれてある。
私はこれを読んで猫に対する気持ちが少し変わった。
いま実家にいる猫は私が3年前に捨てられていたのを友達の知り合いの人
から譲り受けた。名前はくりおでオス。性格は温厚で甘え上手、でもかなりの
人見知り、びびり。
私は仕事を転職し、すぐに実家を出て行ったので結局
2年ぐらいしか世話をしなかったので少し申し訳ない気持ちだった。
”ぼくを捨てて出て行ってしまった。”なんて思っていないかなとか
考えたりしていたけど、
くりおは今、私の母親にべったりなので今はそれで幸せなのだ。
私が世話をしてやれない分、実家に帰った時は思う存分遊んでやるのだ。
ヘアゴムを飛ばしたり、お菓子の袋を丸く小さく結んで
とばしてやると喜んで遊ぶ。くりおはそれで十分いまを楽しんでいる。
そういうわけで、猫にとっては今が大事ってことなのだ。
広く考えれば猫に限らず、人間もそうだと思う。
私は一日、一日、新しい気持ちで過ごしたい。
その時の気持ち、素直なままが一番だと、私は思う。